2011年11月30日水曜日

読図ハイクで一歩進んだ山歩きを目指そう。

いつでもどこでも…
地図を読んでました。
ごほうびは石老山頂上からの富士山。
11/27、相模原市の石老山で無事、読図ハイクが終了しました。
小学3年生の男の子を含む4名の参加者でしたが、みなさんとっても知識欲が旺盛で、主催者としてもおもわずうれしくなりました。
「オズの魔法使い」みたいに、みなさんの持ち味が小グループのなかで発揮された楽しいハイクとなりました。

世の中、さまざまな地図がありますが、アウトドアに携行し、イザというときにもっとも役立つのは国土地理院発行の1/25000地図。

しかし、この1/25000地図、
・購入できるところが限られている
・読図にややコツ(慣れ)がいる
という「敷居の高さ」がハードルになって、携行するひとが少ないのが現状。

また、磁石(コンパス)にしても、ある統計によると85%のひとが携行するにもかかわらず、実際に使用したことがあるのは15%だとか。
プレート型コンパスを買ったときについてくる説明書、すっごくわかりにくいんです。

そんな1/25000地図や磁石をお守りとするのではなく、実際に「読んだり」「使ったり」できるようになっていただくのが、本活動でした。

コースに使ったのは相模原市にある石老山の東側に伸びるはっきりした尾根。

おもに
・尾根の取り付きまでの里道
・地図に道表記がない尾根道の登り
・石老山からの一般登山道の下り
の3つのセクションに大別されましたが、それぞれの地形的特徴を読図しながら体感していただきました。
途中は、ブンブンと警戒飛行するスズメバチの巣のそばを通らざるを得なかったり、どっさりした熊の糞に出会ったり。
ふだんひとが入らないところは青ざめたり、驚いたりで忙しい。
こんなところも登ります。
地図はつねに手に持ち、地図上の現在地を親指でおさえておいていつでも地図から読めるように、とアドバイス。
急な登りでは、地図を持ちきれないことも見受けたのですが、がんばってましたよ。
この日のゴールのバス停で、まだ手に地図をしっかりともつ小3の男の子には感心。
お母さんの話だと「生まれてはじめて」のハイキングだったんですって。
歩きながらも「あ、山椒が生えている」とか「あの木はサクラだ」とか、よく知っているんです。驚きました。
なかでも、ねじりパンのようにねじれた木と、熊のウンチに大興奮していました。
野外塾の読図ハイクでハイキングデビューだなんて、私たちにとってなんと光栄なことでしょう!

バス停で「楽しかった?」ときいたら「うん、うん」と首を何度も縦に振ってくれました。

私たちが山に行ったとしても、多くの場合、その足跡は山中の広大な面にただ細い線を描いているようなものに過ぎません。
しかも、その細い線はそこだけが「登山道」と呼ばれる歩きやすく人手が入ったところ。
ハイウェイのように整備された登山道をおしゃべりしながら歩いているうちになんとなく目的地に着いた、というハイキングや登山から一歩抜きん出てみませんか?
補助輪つきの自転車から、補助輪を外したときのような自由さを感じられること間違いなし!です。

これからも「地道に」読図ハイクを続けてまいります。


2011年11月29日火曜日

クリスマスリース作りの準備を進めています!


今週末の12/4(日)は狛江市・和泉多摩川の河原で「おうちに飾ろう!ハンドメイドクリスマスリース」を実施します。
「週末はもう12月」なんですね。
なんだか気ぜわしいですが、そこは落ち着いていきたいもの。

今年は、春浅いときに大地震があってからのち、さまざまなところで台風や大雨の被害がでたり、ほんとにたいへんな年でした。
それでも季節はめぐって、一年のいちばん最後の月を迎えようとしています。

「こころもちを前向きに年末の準備を進めて、心機一転・新しい年を迎えたい。」
多くの方がそう思っているのではないか、と思います。

クリスマスは小さな子どもからオトナまで、ワクワクできるひととき。
しかし、オトナになると、そのワクワク感が年を経るごとに薄らいでしまうよう。
そんな気持ちになったなら、自分の手で作ったクリスマスリースが親しいひととのたいせつな節目に色を添えてくれますよ。

私たちもまた、そんなみなさんの「季節の準備」のための準備を滞りなく進めています。

活動地となる多摩川の河川敷の下見をすませ、採取したツルを丸めて事務所でもリースを試作してみました。
試作に先立ち、輸入食材店で飾りつけになるようなかわいいお菓子を探したり、100円ショップで季節のアクセサリを求めたり。
そんな準備を進めていると、「今年最後の活動をみなさんに喜んでいただきたい」と思う気持ちがつのってきます。

お申込は12/1の木曜日まで承れます。
「そういえば、クリスマスを自宅で過ごせたことって意外に少なかったな」
と思いあたる方。

今年のクリスマスイブとクリスマスは土・日ですので、ゆっくりとするのには最適♪
一年に一度の明るく楽しい行事に向けて、ごいっしょに準備をすすめましょう。

昨年の様子をご覧いただけます♪ → こちら!


2011年11月26日土曜日

さむぅい北海道で「あったかぁい手作り感」

六花亭本店
11/21、22で旭川から帯広へと小旅行にいってきました。
スカイマークエアラインの成田/旭川便が事前割引でとても安く入手できたからです。

そのいきさつはさておき、3人のモノ好きな同行者と行き当たりばったりな旅でした。

旭川に着くと、折からの寒波で大雪。
全員「ひぃい〜」となったところへ「帯広は晴れ」という天気予報が。
この季節、まだぜんぜん寒さに慣れていない私たちは全員一致で130kmあまり離れた帯広を目指しました。

帯広といえばお菓子の六花亭。
いちどは耳にしたり、召し上がったことがあるのではないでしょうか。
北海道を代表する菓子舗で、帯広に本店があります。

偶然、帯広の中心街に入る手前で同店の前をとおり、これまた全員一致で店内へ。

ひとこと「すばらしい」(安い、品数が多い、見たことがないレアな商品がある)!
おまけに店員さんがすごーく親切。
つかず離れずでにこやかな応対は、まるでよいホテルにいるようでした。

店内に併設されているカフェで食べたのが「雪こんチーズ」。
ココアを練り込んだ繊細なビスケットに開けてあるいくつもの穴を、夜半に降る雪に見立てた「雪やこんこ」という名作お菓子の、いわばスペシャル版。
ビスケットのあいだにしっとりとしたチーズケーキをはさんであります。

ビスケットがしんなりしちゃうので、作ってから2時間が賞味期限。
まさに「現地ならでは!」の限定お菓子。
店頭で注文すると、どうやら店の奥の工房で注文にあわせてチーズケーキをビスケットでサンドしてくれたようです。

味はというと……
「うま〜〜」。
なかに入っているチーズケーキの酸味と甘さが気の利いたバランスで、それがサクっとした薄手のミルフィーユのような感触のココアビスケットと、とても合うのです。
これでなんと150円。

それもさることながら、自分はそのパッケージに惹かれました。
シンプルに2色刷りで、数分でフフンと描いたような軽妙なイラスト。
これがググッとこころに残ったんです。
さすが六花亭、数年前のマルセイバターサンドのブレイクに決してあぐらをかかず、淡々とクオリティを追求している感じがして、なんだかゾクゾクしました。


ブリューゲルの絵を思い起こした閉園時間間際の旭山動物園
翌日はまた130kmを戻って「あの」旭山動物園へ。
雪が降りはじめたばかりで、ペンギン行進の準備が整っていなくてがっかり。

しかぁし!
ここにも学ぶべきヒントはあったのでした。
旭山動物園でも、ふんだんにハンドメイドによる付加価値づけがみられましたのです。

たとえば。
動物園や植物園では、あじけないパネル説明というイメージがあるのですが、旭山ではこうしたパネルが全部手作りなのです。

よく見ていると「ああ、これ描いたときにはやる気満々だなあ」「ああ、これ描いたときはもう疲れてたんだろな」とか、想像できたり。
それに較べて、見た目が同じような専門業者製のパネルは「お金かかってそう」とは思えても、どこかよそよそしいんですよね。

見学をすすめていくなかで、ありましたよ! 「雪こんチーズ」なみの名作。
あざらし館のなかで、何頭もいるアザラシの紹介をしているのは、なんと職員の手描きイラストでした。

これがまた味があるんです。
どうですか、このイラストは、むこうからつぶらな瞳がこちらを見つめているようでしょ?

地球野外塾も、やっぱりハンドメイドの要素をいれてあったかみを出していきたいな、と改めて思いました。

パソコンの進歩で、イラストレーターというアプリケーションでイラスト描きたいと思ったときもありました。
でも、そんなことしている時間も残念ながらないし、同じ時間を費やすならば、へたくそでも自分の手で描くほうが想いが伝わるかもしれません。

さむかった北海道で期せず得た収穫は、手作りのあたたかみでした。

2011年11月25日金曜日

「わくわく焚き火デイ」楽しく無事に終了!

 
23日に行った「スワンボートで行こう! わくわく焚き火デイ」はおかげさまですっきりとした好天に恵まれて無事終了しました。

6組15名のご参加者と4名のスタッフがスワンボートで相模湖の入り江の奥を目指しました。

スワンボートが列をなして湖の奥へと向かう様子は、頭のなかではかなりビジュアルなイメージをもっていたものの、実際にその様子を目にすると、どこか間が抜けていて思わずニンマリ。

だれが考えたんですかね、スワンボート。
正面からみる造形も、うしろからみた造形も、なんとも愉快なものです。
また、意外にも「ガチで」漕がないとなかなか進まない。
大人もこどもたちも、そんなスワンボートを楽しんでいただけました。
 
たどり着いた「みの石滝キャンプ場」では、はじめに焚きつけとなる杉の枯れ枝と、薪となる太めの枝をたっぷり集めます。

グループやご家族ごとに自分たちで焚き火を熾すことを試みてもらったのですが、意外にみんなじょうず。
うまく火を大きくできないところは、空気の通り道を確保していないのが原因で、ここを改善したらすぐにいい火が焚けました。

焚き火が安定したら、マシュマロを焼いて食べてみたり、メザシやソーセージをあぶってみたり。
子どもたちはマシュマロを枝に刺して食べることがはじめてだったようですが、楽しかったみたい。
あるおかあさんが「うちの子が“ああ、しあわせだあ”とつぶやいてますよ♪」と食事の準備をしている私に耳うちしてくださいました。

ゆっくりと秋のひとときを過ごしていただけるよう、野菜がたくさん入ったミネストローネスープとさまざまな種類のパン、少しのワインやあたたかい飲み物などのほか、ダンボールで作った燻製、焼きリンゴならぬ焼きバナナもご用意しました。
 
「立つ鳥あとを濁さず」といいますが、焚き火の後始末はとくにたいせつ。

焚き火のあとを見ると、その焚き火を熾(おこ)したひとの品性が伺い知れます。
必要最少限のコンパクトな焚き火のあとは、できる限り完全に燃やし尽くすことがなにより。
みなさん、とってもよくできて、後始末は竹ぼうきで灰をならすだけでした。
 
楽しい時間を過ごさせていただいたキャンプ場をあとにして、帰りももちろんスワンボートで。
傾いた日が湖面に輝いてスワンボートが影となり、夢でみたか実際にみたことがあるのか、と思いまどうようなデジャヴな光景でしたよ。

焚き火は遊びのようですが、じつは人類が生き残ってくるために必要だったたいせつな技術でもあります。
都市部の日常生活では禁止されてしまった技術ですが、日本の山間部や農村、そして漁村などでも焚き火はおおいに役立っています。
また、世界をひろく見れば焚き火なくしては日々の食事ができない国や地域もたくさんあります。
たとえ都市部の日常生活では禁止されていようとも、通過儀礼としてぜひ焚き火を経験してほしい、と願わずにはいられません。
焚き火でからだを暖める、焚き火で調理する、といった体験を、これからも活動に取り入れてまいります。

最後に、スワンボートの利用でお世話になった相模湖畔の勝瀬観光様、また直火を快く許諾してくださったみの石滝キャンプ場様に、こころから御礼を申し上げます。

いっしょにサポートした野外塾のスタッフは、女性の視線でこの活動をブログアップしました。
ぜひご覧になってみてくださいね! → こちら!

2011年11月20日日曜日

スワンボートは楽し! 焚き火もね♪



おととい金曜日に「スワンボートで行こう! わくわく焚き火デイ」の最終下見に行ってきました。
天気予報はあんまりよくなく、寒い朝の出発でしたが、相模湖に着く頃にはぽかぽかと日が射してきました。

湖畔の勝瀬観光さんでスワンボートをお借りして、対岸のキャンプ場を目指しました。

この時期、放水で湖の水位が低下するので、浅いところなどやひっかかるところがないか、を確認する必要があると思ったからです。

やや遅めの紅葉を眺めながら、スイスイと…
と思っていましたが、スワンボートって意外に自重があるので、漕ぎはじめは重いんですね。
だんだんと進み出すと少し楽になり、お子さんといっしょにリラックスして漕いでも30〜40分で着きますよ。

めずらしく、野外塾スタッフふたりでの下見だったので、スローでまったりしたひとときをとっても楽しむことができました。

対岸の「みの石滝キャンプ場」、当日ものんびりと時間に追われないでお過ごしいただけます。
風がそよぐたびにケヤキの落葉が落ちるのをみていると、時間がほんとうにのんびりと過ぎていきます。

ここで焚き火にあたって、マシュマロ焼いたり、ココアを飲んだりする時間が、ご参加いただけるみなさんにとって、とっておきのひとときになりますようにと願っています。

今日は、勝瀬観光さん宛に当日使う装備や食品類を大型ダンボールで発送しました。
からだが心底あたたまるおいしいスープと、楽しい燻製、そして大人のみなさんにはボ○ョ○ーヌー○ーなんかも楽しんでいただければと思って、ダンボールのなかに仕込みました。

まだ、お申込承れます。
ぜひ、ごいっしょに、秋の湖畔でゆっくりと流れる時間をお楽しみください。

2011年11月17日木曜日

早春の風物詩「江戸前 海苔作り体験」募集開始!

おかげさまで定員に達しました。ありがとうございます。(2/11)
(このあとはキャンセル待ちでご要望を承ります。)(12/5)

元海苔漁師・田村保さんから、1960年当時のままの工程で海苔作りを教わります。
豊かな自然と、ひとの創意工夫から生み出された最高品質の手作り海苔。
いまなお東京湾で作られている「海苔」について理解する絶好の機会です。

'12 2月19日(日)雨天中止 小雨実施

昭和37年まで海苔作りは大田区羽田の重要な産業でした。
海苔を刻んで水に溶き、升で木枠に流し込む作業は「海苔付け」と呼ばれ、海苔作りのいわばハイライト。
当時、11月から2月にかけて厳寒の未明に行われたこの手仕事をみなさんに体験していただけます。
自分で作った海苔が天日で乾くのを待つあいだは、海苔巻を巻いて召し上がってください。
旬の「本物の味」を味わってください。
(当日は木更津産の最高級の生海苔を使用します。)
日当たりがよい穴守稲荷神社の境内で、この季節ならでは!の体験を楽しんでくださいね!

集 合:京浜急行空港線「穴守稲荷駅」改札外08:00
【昨年との変更点】
2部制にしました。
第1部 08:00から13:30頃まで。 体験と食事。
第2部 第1部終了後、田村さんからより詳しい話をおききする座談会(13時過ぎから約1時間)。
・体験を重視される方は、第1部が終了したら自由にご散会いただけます。
・第2部は、自由な雰囲気の中で田村さんから当時の海苔作りの創意工夫のようすをおききします。
解 散:第1部のみ:13時過ぎ 第2部:14時過ぎ


参考:京急蒲田駅から穴守稲荷駅までは京急羽田空港線で約5分です。
※快速特急は停車しませんのでご注意ください。
会 場:穴守稲荷神社(京急・穴守稲荷駅から徒歩5分)。
対 象:小さなお子さんからオトナまでどなたでも。
参加費:(食費込)3,000円(4歳以上小学生まで2,500円/3歳以下無料)
定 員:20人 締切:2012 2/16(木)
活動の目的
・日本の伝統食・海苔のことについてもっと知って、親しもう!
・当時のままの海苔作り体験をつうじて、手仕事を見直そう!
持ち物:
・あたたかい服装と履きなれた靴
・タオルまたはハンディタオル(水を使うので、こまめに使うと快適。)
・箸・お皿・おわん→割れなくて軽い樹脂製がお勧めです。
(使い捨て食器をなくすためご協力ください)
・自分で作った海苔を持ち帰るためのビニール袋(19cm×22cm以上)
・レジャーシート(野外での荷物置き用)
・筆記具(2/11追加)
日だまりですが風が吹くと冷えますので服装にご配慮ください。
過去のようすをご覧いただけます。→こちら
ご協力:田村保様 穴守稲荷神社様
主 催:NPO法人地球野外塾

【お申込者用書類
 キャンセル規定などのご確認事項(お申込にあたり必ずお読みください)
PDF版(88KB)
お申込書
エクセル版(29KB)  
PDF版(32KB)


お問い合わせはお気軽に電話 03-3785-4617 

2011年11月15日火曜日

晴天の山頂で「カップ麺」楽しんでいただけました!

横一列でカップ麺を楽しむ参加者の皆さん。
さきの土曜日は好天の下、ひっさしぶりに満員御礼の活動ができました。

週明けの予報では「曇りのち雨」。
ウソ〜、今回もお流れ?とブルーでしたが、当日の朝はなんとすがすがしい秋晴れ。
おかげさまで無事に活動を実施できました。

今回の企画は、紅葉を楽しみながら秋の山頂でカップ麺を食べていただくというもの。

秋になっても冷え込まない日が続き、この時期でも紅葉はまだ早いくらいでした。
この日の天気も上々過ぎて、温かい食べ物のありがたさが感じられないくらい。

それでも、参加してくれた6歳の男の子はランニングシャツ一丁の姿で登りながら「もうがまんできない」とず〜っとぼやいていたので、山の中で食べるカップ麺によっぽど強いイメージをもっていたのでしょう。

山頂でそれぞれご持参のカップ麺を食べたあとは、お茶を飲んでいただきながらカンタンにさまざまな火器(ストーブ)の特徴についてお話ししました。
つぎはぜひ自分たちでお湯を沸かしたり、カップ麺を作ったりすることにチャレンジしてみてくださいね。

最後に問題です。
参加者/スタッフあわせて13名のうち、何名がカップヌードルのシリーズを食べていたでしょうか?

さすがにパイオニアの実力はすごいなあ、と思いました。

2011年11月11日金曜日

名渓堂の役割を継ぐ「アウトドアショップ」。

カモシカスポーツ横浜店の書籍コーナー(同店HPから)
お茶の水駅のそばに、山関係の書籍や出版物を専門に揃えていた名渓堂という書店があったのですが、今年の7月に閉店されて残念な思いをしています。
一時的な閉店のようですが、再開店についてはまだ記されていません。

ネットで本を購入することにだんだんと慣れてきました。
古書は専門のサイトで複数の店舗での状態と価格を一覧比較できるようにさえなり、たいへん便利。
こうした便利さを享受しながら名渓堂の閉店を惜しむのは的外れかもしれませんが、書店には本との偶然の出会いがあります。

ネットでは「知っていた本」をカンタンに手に入れることができるのですが、書店では「いままで知らなかった本」に出会うチャンスが豊かです。
名渓堂の閉店によって、そうした機会のひとつを失ったさびしさを感じていました。

しかし、昨日、カモシカスポーツ横浜店におうかがいしたとき、同店の書籍コーナーが充実していることにおどろきました。
そして、ここでやっぱり本との出会いがありました。
手に入れたのは → こちら
です。

書籍を実際に手に取り、書名と内容があっているのか、読みやすいかどうか、自分のほしい情報が載っているか、を確認したうえで入手できるのはささやかな喜び。
そうした喜びをアウトドアショップで得られるようになったのは、ありがたいことです。

カモシカスポーツは、本店の高田馬場店でも古くから書籍コーナーを設けていて、そのアイディアは草分けになるのではないでしょうか。
いまではおなじように、好日山荘やエルブレスなども各店で書籍コーナーを充実させています。

ネットがいくら普及しても、出版物がもつ情報量や一覧性といった特長は色あせることはありません。
名渓堂の再開店を待ちながらも、アウトドアショップの書籍コーナーのさらなる充実を願っています。

2011年11月10日木曜日

「定番」は時代を超えて輝く。

今日は横浜地区のアウトドアショップへおもむき、秋から来春までの活動案内パンフレットを置かせていただきました。

いつもお世話になっているDAVOS横浜店で、スタッフの方にパンフレットを託してから、少し立ち話。
こういう機会も、たいへん勉強になります。

今シーズンのアウトドアウェアのトレンドは、昔からデザインを変えない「定番」が人気だということです。
そんな話をしているあいだにも、若い男性がカウチンセーターをお買い上げ。
カウチンセーターは、カナダの先住民族であるカウチン族の手編みセーター。
素朴で、ウイットがあって、一生使えるほどじょうぶです。
それにしても、しばらくぶりにカウチンセーターを見ましたが、わずか数分でお買い求めになっていったのには驚きました。人気なんですね〜。

宇宙学者・故カール・セーガン氏がドキュメンタリー番組「コスモス」で着用していたカラーも健在!
そして、この秋に人気があるというのがシェラデザイン社のオリジナル60/40マウンテンパーカ。
カラーバリエーションもディテールも70年代のまんま、いまなおUSメイドです。
ひと頃は、スーツのうえにこのパーカを着たビジネスマンもみかけました。
それくらい使い回しが効いて、いつでも羽織りたくなる超定番。
チャコールグレーと黒のバッファロープレイドが人気だそう。
さらに根強い人気を誇っているのが「重鎮」フィルソン社のシングルマッキーノクルーザージャケット。
ゴールドラッシュの時代、鉱夫の酷使に耐えられるような機能と耐久性を備えた、まさにワークウェアの王様です。
バージンウール100%で緻密に織られたフランネルのような布地は、はじめはまるで「板」のようですが、着ていくうちになじむと、寒さや障害物から自分を守るシールドのようになります。
もちろん、頑固にUSメイド。
自分がフィルソンの製品にオーラを感じるのは、ポケットフラップのうつくしい曲線と、厚くツヤあり塗装を施されたボタン。そしてみっちりと織り込まれた布地の贅沢感。
これらは、ともにフィルソン製品の不変のディテールです。

フィルソンの製品の本当のスゴさは「男をカッコよくしてくれる」カットと縫製です。
細めの男性でも、太めの男性でも、フィルソンの直線的なラインが体型をうまくフォローしてくれます。こんな製品はなかなかないですね。
無骨で所有欲をそそるタグ。

おっと、野郎のことばかりになってしまいましたが、今年こそ雪山デビューしたいと考えている女性への情報もありますよ。
DAVOS横浜店にはアウトドア用品のリサイクルコーナーがありますが、そこでステキな製品を見つけました。
塗装のはげもほとんどなく、即戦投入OKのCAMP製クランポン。
CAMP(カンプ)社のカラフルなクランポン(アイゼン)です。
雪面に食いつきやすいよう出っ歯なのに、トータルで8本歯にして軽量化し、さまざまな長さの靴に合うように調節が効いてワンタッチ装着できます。
足首に回すリーシュバンドは、なんとレインボーカラー。
こんなに楽しげなクランポンは、現行の製品ではそうそうお目にかかることはできません。
仲間からゼッタイに注目される装備になりますよ。
状態がよいユーズドだから、即戦投入できてしかも安いんです♪
2セットありましたから、気になる方は明日は会社を半休して(笑)DAVOSへ直行?

さまざまな名品が一堂に会して、こころに火をつけるのがDAVOS。
DAVOSはオンラインで製品を買うこともできますが、やっぱり店頭でサイズとディテールをよく確かめて、納得の一生ものを手に入れることをオススメします。

お店の場所は… → こちら!

Doors "Light My Fire"
シェラデザインのマウンテンパーカが発表される前年の1967年にヒット。

2011年11月9日水曜日

ブタ鼻に魅せられるこころのうちは…

典型的なブタ鼻。当時は実際に使用される前提だったのでこのように肉厚でした。
このレザーパッチが若いひとたちのあいだで通称「ブタ鼻」と呼ばれ、かつ、こいつが付いたパック(リュック、ザック)が「かわいい」「カッコいい」という理由で人気がでています。

おもしろいのは、もともと「ブタ鼻」がなんの役にたっていたのかはわからないけれど、なんとなく「アウトドアっぽい」ということでウケているというムードがあることです。

たしかに、いまのパック類、そしてアウトドア用品全般で、レザーをパーツとして使っているものはほんとに少ないかも。

もともとこのレザーパッチは、1970年代から80年代にかけて製造されたアメリカ製パックの機能拡張として役立っていました。たとえばピッケルを固定するのに使ったり、当時エンソライトマットといわれていた断熱マットを丸めてパックの底や脇に固定するための支点となったわけです。
ヨーロッパ製のパック類にもレザーパッチはありましたが、ブタ鼻のようにメーカーの枠を超えて定型化されたパッチ類はなかったように思います。

パックのこうした機能拡張のため、現在はデイジーチェーンと呼ばれるナイロンウェビングが「ブタ鼻」に代わっていますが、これもまた使いきっている人はほとんどいませんよね。
せいぜいシェラカップをひっかけたり、クマよけ鈴をくっつけていたり。

ブタ鼻の復活と連動している動きだな、と思えるのが、いわゆる「旧タグ」の復活。
旧タグというのは、アウトドア用品メーカーがその昔に使っていたブランドタグのこと。

アメリカのアウトドア用品メーカーは、80年代以降にM&A(合併や買収)の嵐が吹き荒れました。その結果、創業者が作った個性豊かなタグも、合併や買収されたあとにおおきく変わってしまい、なんだか失敗作のようになってしまうことが多かったのです。タグって、製品のブランディングにとってはとてもたいせつな要素ですよね。

若いひとたちの間で、もし70年代や80年代へのなつかしみや憧れがあるとしたら、それは興味深いです。
なぜならば、その時代にアウトドア用品はおおきな機能的な躍進を遂げながらも、製品から感じられる「人間らしさ」に若いひとたちが微妙に魅せられているような気がするからです。

縫製は溶着に変わり、真鍮製のジッパーは防水ジッパーに変わり、とハイテク化するパック類。
それらにもオーラがありますが、どこかほっとできる独特のオーラを発しているのが当時のパック。
とはいっても、やっぱりオーラを発しているのはごく一部の製品ですが。

お好きなひとは、オークションなどをのぞいてみると、当時のパック類が出品されていることがあります。
細部がわからないのが難点ですが70's〜80'sアウトドア用品の特長を知ることができると思います。

2011年11月7日月曜日

スラックライン、楽しかったでしょ?

パパと一緒のこんな「小さなトライ」もありました♪
がんばったよねえ。
昨日、新宿の区立子ども総合センター内で「第2回新宿子育てメッセ」が無事終了しました。
野外塾はスラックラインを張ってみなさんをお迎え。

はじめての体験で楽しんでもらえるよう、小さなお子さんを想定してラインは低めに設置。
5メートルほどの距離で高い張力を出し、途中に踏み台を置いてそれを目標にしたり、いったん休むことができるようにしました。
はだしだと感覚がつかみやすいので、キャンプで使う銀マットをラインの下にクッション代わりに敷き、トライが終わったらスタート地点へはだしでそのまま移動できるようビニールシートを敷いて準備が整いました。

あいにく雨まじりの天気のうえ屋外に面した場所だったのですが、おかげさまでたくさんのお子さんや親子連れのみなさんにトライしていただけました。

じつは、スラックラインって、結構疲れるんです。
いったん落ちたあとは、片足へ全体重をかけて再びラインのうえに乗り込むからです。

子どもたちが自分の能力をじゅうぶん活かせるようにできるだけ手を出さなかったので、小さな子でも落ちたあとは「えいや!」とふんばってラインに乗り込んでいきます。
そんな姿はとても健気でした。

とくに子どもたちは「向こうまで渡りきってみたい!」と思う気持ちが強いため、疲れてもなかなか自分では気がつきにくいんですが、そのうちにラインにしっかり乗り切れなくなってきます。
ラインへの乗り込み方の変化をよく観察して、てきとうなところで休むように促してあげることもスタッフのたいせつな役割。事故の予防にもなります。

疲れたらいったんほかのブースに遊びにいって、また舞い戻ってくるというお子さんもたくさんいました。

それにしても、子どもも大人もあっという間にじょうずになるのでびっくり。
「ああ、学校にもスラックラインがあればなあ!」とつぶやいた女の子の言葉がこころに残りました。

公的な場でスラックラインを実現させてくださった新宿区と、新宿区子ども家庭課活動支援係のみなさまのご尽力にあらためてこころから感謝申し上げます。

2011年11月4日金曜日

サイクルモード2011は自転車で行く!

カンパニョーロのブースは知的で高貴な雰囲気で、他ブースを圧倒していました。
サイクリング王国・沖縄県のブースにあった「サイクリング沖縄」。ええ本でっせ。
幕張メッセで今日から開催している日本最大規模の自転車の見本市「サイクルモード2011」にいってきました。

NPO法人アラジンクライミングの小川さんと「自転車で行こうよ!」という話になり、えんやこらと往復80kmくらいを走ってきました。

距離的にはたいしたことないのに、片道たっぷり2時間半はかかり、「え〜〜、こんなにかかるの?」とけっこうびっくり。

それはさておいて。

自分の目当てはMTBだったのですが、ド派手なダブルサスペンションのフレームよりは、堅実な作りのリジッドフレーム(後輪用のサスペンションがついていないフレーム)が目立ちました。

Anchor、Boma、Titanioといった国産ブランドのリジッドフレームも、欧米のメーカーにまったくひけをとらないすばらしいオーラを発していました。
でもそれらはみ〜んなフレームだけで20万円近いのです。
Titanioのチタン製フレーム。いいねえ。
Bomaのカーボン製フレーム。こちらもいい。
そんななかで、得るものもありました。
沖縄でのサイクリングについての詳細な記述をしてあるムック本「サイクリング沖縄」。
イカロス出版からでている本で、このメッセでは閲覧オンリーだったので、帰宅してからさっそくネットで注文しました。
こうした情報を得られるのもたいせつなメッセの役割ですね。

3月の春休みの活動は、ばくぜんと八重山諸島または沖縄本島で自転車を漕いで人力移動キャンプをしたいなあ、と考えていたので、ちょうどよい資料に巡り会えました。
沖縄本島でのレンタサイクル情報も得られましたよ。

自転車って、ほんとうに可能性に満ちた「道具」ですね。
みんなが自転車の可能性にもっともっと気づくことができる活動をしたいものです。

2011年11月3日木曜日

上高地帝国ホテルからの便り

午後早く、玄関をコツコツとたたく音。
出てみると、宅配サービスのスタッフさんがダンボール箱を手にしていました。

心当たりがなかったのですが、箱には上高地帝国ホテルの印刷が。
「あ!」と思い当たって受け取りました。

かつての仕事の先輩が上高地帝国ホテルで勤務しています。
箱の中身は、やはりその先輩が送ってきてくださったホテルのりんごジュースでした。

標高1500mの上高地は、ぐっと寒くなっていることでしょう。
思わず上高地に思いを馳せました。

ホテルの玄関からなかに入ると、ロビーには大きな暖炉があって、薪が燃えるよい香りがします。
この時期は、指がかじかむくらい冷たい山中の外気から解放されて、ホテルのスタッフに出迎えられながら一気にひとごこちがつく瞬間です。
私も20数年前の数ヶ月は、上高地にいらしたお客様とともに過ごし、いまでも楽しい思い出になっています。

上高地帝国ホテルは、上高地に雪がないときだけの営業。
今年は11/9のご宿泊を最後に、来年のゴールデンウイークまでホテル全体がひとときの眠りにつき、雪のしたに埋もれます。
秋の平日や、白い小梨の花が咲く6月の平日は、静かな上高地をお楽しみいただけるおすすめのとき。
ぜひ、いちど、いらっしゃってみてくださいね。

くだんの先輩も、もうすぐ半年にわたる上高地での勤務を終えて里に下りてきます。
連絡をとって、ゆっくりと今年の上高地でのできごとなどをお伺いしながら、御礼をしたいものです。

2011年11月2日水曜日

「重ね煮」の可能性と課題

オ〜、野外塾では考えられない(笑)空間。
バレーボールが始まるのではありません。
これから火にかける野菜へエールを送っているところ。
これ、好きなんです。
昨日は、自由が丘で実施された、なかばプライベートな「重ね煮」のセミナーにお手伝いにいきました。
調理器具はほとんど野外塾から持っていったので、材料とあわせてダンボール2個と大型のタッパーを背負子にくくりつけていきました。
「自由が丘に歩荷(ボッカ)現れる!」ってな感じの奇異なようすだったと思います(苦笑)。

地球野外塾でも、過去に重ね煮を取り入れた活動をして、ご参加者に楽しんでいただいたことがあります。
(そのときのようすは → こちら
そのときは晴天の野外で行いましたが、今回はおしゃれなサロン風の室内で実施されました。

ところで「重ね煮」ということばにはじめて接した方へ、カンタンに説明します。

重ね煮は、いろんな種類の野菜を切って、鍋の中にその種類ごとにレイヤーという感じで重ねていきます。
鍋にしっかりとフタをしたら、あとは弱火で40分くらい待ちます。
そのあいだに野菜自身からしみ出た水分だけで、野菜が蒸し上がるという、一種の無水料理です。

できた野菜の蒸し煮は、もちろんそのままなにか調味料といっしょに食べてもいいですし、カレーやみそ汁の具にしたり、きんぴらのように炒めたり、自由に料理の素材として利用できます。

こ〜んな感じですが、カンタンないくつかの「お約束」もあります。
じょうずに説明するだけのじゅうぶんな知識がないので、ここでは省きますね。

あくまでもいまの自分の経験と知識で
野外塾が重ね煮に可能性を感じるのは
・調理がいたってシンプルであること
・できた野菜の蒸し煮がいろいろな料理の材料として使い回しできること
・健康的で理にかなった料理であること
です。

今後、ほんとうかどうか検証してみたいと思うのは
・鍋に重ねていく野菜の順序が決まっていること
→日常生活で縁が薄い陰陽思想に基づいている。
・入れるのが不適当といわれる素材があること
→他国の料理では平気で使われている素材である。
についての真偽です。

こうしたことへの検証が自分でできたら、正統派重ね煮のメソッドに敬意を払いながらも、野外塾風(手抜き風)重ね煮ができるかもしれません。

重ね煮も、いまや一部の方々のあいだではたいへん便利な方法として浸透してきました。

自分としては、それをさらに噛み砕いて、みなさんの日常の食生活に即役立つテクニックとしてご提案できればいいな、と思っています。

2011年11月1日火曜日

かわいい子にはデジカメをもたせろ!

10/30に出会った2歳の男の子。
手にした「野外塾スタッフの」携帯デジカメを持ち歩き、モニタに映ったひとたちに「こんにちは!」とあいさつしてました。
おもしろかったけれど、ドキドキしました。
今日、出会った5歳の男の子。
これまた野外塾の2台のデジカメを無説明で使いこなしていました。
これは彼が鏡に映った自分の姿を自分自身で撮った写真です。

昔から、かわいい子には旅をさせろ、といいます。

いい格言ですね〜。
野外塾としては、大歓迎の格言です。

そして野外塾は
「かわいい子にはデジカメをもたせろ!」
と申し上げたい!

デジカメって安くなりましたよね。
しかも、いまの子どもたちは、どうやらデジカメを直感的に扱うようです。
私たちとは遺伝子が変わってきているかのように思えるくらい。

小さな子どもたちがベタベタの手でデジカメをもったり、手にしたデジカメをベロベロなめたりするようすは、多くのお父さん・お母さんの神経をピリピリさせるかもしれませんが、そこはグッとこらえて(笑)。

私たちの世代が道路にお絵描きして内なる創造欲を満たしたように、いまの子どもたちにとってはなにかを創造する格好のツールはデジカメかもしれません。

それに、子どもたちにぶっ壊れてもいいようなリーズナブルなデジカメを与えておくだけで、もしかしたら将来はお父さんやお母さんを創造的な仕事で養ってくれるかも。

おっと、動機が不純になってしまいましたが、少なくとも日々子どもたちがデジカメで切りとってくる日常の風景が、みなさんや私たちの生活におおきな喜びやオドロキを加えてくれることは間違いなしです。