春の沖縄キャンプに向けて準備開始

地球野外塾の活動は、だれでも自由に参加できるのが大きな特長です。
 唯一の例外は、春休み中の1週間のキャンプ。

春のキャンプは、過去に野外塾のキャンプに参加したことがあって、基礎的なキャンプテクニックが身についているひとたちに対してだけ、ご案内を出します。
それというのも、活動時の個人の持ち物の選択をはじめ、活動地で行きたい場所も、泊まる場所も、そしてお金の管理も、すべて参加者が行うキャンプだからです。
今年で4年めの試みです。
過去の実施のようすはこちらからご覧いただけます。
→ 2010年(四国全県) 2012年(薩南諸島)

今春の目的地は沖縄本島周辺。
活動の条件は、1週間のキャンプ中、少なくとも三日間はレンタサイクルに乗ること。
40数名にご案内をお出しして、定員ちょうどの8名の男子が応募してきてくれました。

一昨日、参加者が野外塾の事務所に集まって、ミーティングを行いました。
それぞれ、いまの段階でどこにいきたいと思っているのか、そしてそこに行くためにはどうしたらよいか、などを意見交換したり、たとえばどこでレンタサイクルが借りられるのか、どこで泊まることができるのか、など具体的な課題を解決する練習をするためでした。

いまの子どもたちは、ネットで検索するのが得意。
でも、いっぽうで直接電話をかけて疑問を解決するのはあんまり慣れていないようす。
ネットで調べだしたことは、実際に電話をかけて確認するように促しました。

すると、ネットに出ていた電話番号が間違っていたり、あらかじめ聞きたいことをメモしていても相手から予想しなかった質問があって戸惑ったりと、苦戦するようすも見られました。

それでも、子どもはやっぱりスポンジのようにあらゆる体験をどんどん吸収するのですね。
わずか数時間のあいだに、聞きたいことや確認したいことを電話で聞き出すやり方が格段に上達していました。

この日、いまの段階で行きたいところに上がったのは、南部の斎場御嶽(セイファーウタキ)や平和祈念公園。
正直、「しっぶ〜!」と思いましたよ。

自分は「斎場御嶽大好き」なのですが、まさか子どもたちに訴求する「なにか」があるとは思えませんでした。
それで「(斎場御嶽は)どこが魅力なの?」ときいてみたら「でっかい岩が重なり合っているところ」(三庫理のこと)ということ。なるほどね。

平和祈念公園は、沖縄南部は戦時に実際どんなことがあったのか、を知りたいようです。
こちらも襟を正したくなりました。たいへんいいことだと思います。

そんななかで「南部でスイーツを食べたい」なんていう中学生の希望もありました。
どのツラ下げてスイーツだと思うとおもわず笑えて「なんで南部なの?」と聞いたら「北部はなんにもなさそうだから」という答え。これにも笑いました。
いや、これもあるイミでお見事。
沖縄本島の南部、北部の雰囲気の違いをすでに感じ取っているのですね。

ちなみにこの日、沖縄で食べてみたいもののナンバー1は「沖縄そば」でした。ほかにはヤギなんていう上級者向きのリクエストもありました。

まだまだ調べておくべきことはたくさんありますが、楽しく調べて、自分たちらしいキャンプをオーガナイズしてもらいたい、と願っています。