水陸両用フットウェア としての「クロックス」。

色は妥協の産物。全部セール品ですから。
左のようになったら危ないので第2のクロックス人生を。2つは同モデル。

このブログではあんまり道具紹介はしていません。
ひさしぶりの実名道具紹介です。

水陸両用のサンダルなどは、いままでいろんな種類が市場に出回っていたし、自分もいろいろと試しました。
でも今、ほんとうに便利だなあ、と実感しているのが「クロックス」。
正確には、いろんなモデルのうちクラシッククロッグしか使ったことがありませんので、このモデルについての評価です。

かかとが浮かないよう、きちんと可動部をかかと後ろに回して履くと…
水の中でも意外なほどグリップしてほんとに快適です。
理由はソールの素材にあると思えます。
おそらく素材の多孔質クッションが、岩の表面のわずかな凹凸や苔の微妙な凹凸にも食いついてくれるのでしょう。
砂や小石が入るのはほかの水陸両用シューズとかわりませんが、構造がかんたんなので砂抜け、小石抜きも楽。

私たちの親水活動「沢歩き」や「海岸線歩き」でも大活躍。
KeenやTevaはじめサーフシューズなどの履物は、私たちが訪れる活動地に限っていえば、明らかに滑りやすくて危険です。
原因はおそらくソールに使われているゴムが硬すぎるのです

沢歩きで定番のフェルト靴は沢でも磯でもよく効きます。
しかし高価なうえ売っている場所が限定されてしまいますし、いったん濡らしたらよく洗浄して完全に乾かさないとニオイが出たり劣化を早めたりします。
いっぽうクロックスは水辺から離れて陸上をぺたぺた歩いているうちに、すっからかんに乾いてしまいます。

クッションがよいので疲れにくいのも魅力です。
おろしたてでも靴擦れしないことや、軽いことも助かります。このあたりも既存の水陸両用履物とは大きく違います。
じっさい、子供たちが水遊びで靴擦れして苦しむのは見るに耐えません。

ただし、ソールが減ってきたらご注意。
自分はひと夏に2足をローテーションで使いますので、だいたい1足で15活動が目安かな。
クロックスでソールが減ったものは、すっごく滑りやすくなります。
そうなったクロックスにパフォーマンスを求めるのは自殺行為。
庭の水やりや、コンビニ行きなどに履く、第2のクロックス人生を与えてあげましょう。

クロックスの難点は、価格が意外に高い(2023年、クラシッククロッグの定価は6300円!  でもセールだとだいたいその半額)ことと、自分の足に合ったサイズがわかりにくいこと。
でも、けっこうセールをしていますので、実際に履いて確かめて見てください。
自分のサイズで好みの色やモデルがあるとは限りませんが、パフォーマンスを体験してみたい方は、いちどトライしてみる価値はあります。

【ご参考】
「クロックスみたいな靴」でも水中で役立ちますが、こうした「もどき」は自分が知っている限り、可動するかかと固定のための部分と本体をつなぐヒンジがきわめて壊れやすいのでご注意をしてください。
ただ、ここが壊れてもパラコードなどがあれば応急修理できます。

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