GORE-TEX洗濯したらアイロンを。

洗って乾きあがったレインジャケット。すっぴんの状態ですね。
洗い上がったままの布地に霧吹きで水をかけるとびしゃびしゃ。
このままでは透湿性が損なわれ、結局ぬれてしまいます。
低温でアイロンをあててあげると……
あらふしぎ。コロコロと水をはじいてくれるようになります。
これで透湿性も確保できました。
ひと昔前は10月に入ると衣替えで、秋冬物の出番となりましたが、いまではその時期に衣替えしたら暑くて暑くて、がまん大会になってしまいますね。

秋晴れの日には、ちょっとずつ山道具のメンテナンス。

今日はゴアテックス製品を洗います。

洗うのに使うのは、Nikwaxのテックウォッシュなどの防水透湿素材用の洗剤。
洗剤カスが素材に残らないので水をよせつけず、結果として防水性が損なわれないといいます。
洗うべき衣類等の量によっては洗濯機よりもバケツで洗ってすすいだほうがすばやいこともあります。
いずれにせよ、洗剤量を加減して、じゅうぶんなすすぎができることが重要。

ゴアテックスって、素材そのものの防水性はずっと落ちないらしいです。
でも、汚れたりすると透湿性が落ちてしまう。
洗剤成分がよく落ちていないと、これもまた汚れと同じく悪玉になってしまう。
布地の表面を、汚れに引き寄せられた水(雨)がベターッとおおってしまうと、布地の下の水蒸気の分子が布地の外に逃げていけなくなってしまうんですね。
そうなると、高価な防水透湿素材の雨具を着ていても、ゴム引きカッパを着ているのとかわらなくなってしまうのです。
なんてもったいない。

そこで、布地表面の汚れをとるために洗濯をして、乾いた後にひとがんばりしてアイロンを!
設定温度は低温にすることをかならず守ってくださいね。
中温以上だとラミネートほか防水テープや印刷部分などが剥離してしまいます。
まんべんなくアイロンかけるのはたいへんですが、やるだけの価値はあります。

雨具をしまうときには、よーく乾燥してからにしてくださいね。
雨具の収納のしかたは、次をご覧下さい。→ こちら

今回、はじめてグレースケール(モノクロ)で写真を扱ってみました。
いかがでしたか?

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