絵から想像する子どもたちそれぞれの「沢歩き」。




関東ではいよいよ夏らしくなって、連日の猛暑。
(いっぽう、東北地方などでは連日の大雨で夏どころではないところもあり、手放しで喜べない複雑な心境。)
「奥多摩はじめての沢歩き」も連日ご参加者に喜んでいただいております。

重なるときには重なるもので、沢歩きに参加した4人のご参加者から絵手紙が届きました。

そのうちひとりは6歳の女の子。
次のおふたりは5歳と4歳の小さなおねえさんと弟さん。
そしてもうおひとりはハンディキャップをもった12歳の男の子。

絵手紙や絵日記は、表現したい内容がダイジェストになるので、描いたひとがなににこころを動かされたのか、がよくわかる場合があります。

一番上の絵を描いた6歳の女の子は、飛び込みをしたことが印象的だったようです。
お母さんからは「ライフジャケットの大切さが彼女なりにわかったようでした」と私たちの活動の主旨に沿うようなうれしいコメントをいただきました。
次のおねえさんと弟さんは、足がつかないところで泳いだことや、ろーぷ(ロープ)で引っぱってもらったこと、カニなどがいたことが印象に残ったんでしょうね。
お母さんからのコメントによると、弟さんはいつも「待ってー」「できなーい」といってすぐにおねえさんやご両親を頼るクセがあったらしいのですが、この日は率先して先頭を歩いたので「隊長」と呼ばれたことがすごくうれしかったらしいです。

4番目の絵を描いたのはハンディキャップがある12歳の男の子。
倒木があったり、支流が流れてきたりするところを、自分の想いどおりに歩いたことがきっと印象に残ったのだ、と感じられます。
自分はハンディキャップをもったお子さんといっしょにいる経験が不足しているため、この男の子がリアルタイムで考えていることを察知することはほとんどできませんでした。
しかし、こうして絵日記をいただくとその心のうちを垣間みることができそうです。

社会人になりたての頃、非言語コミュニケーションについて興味をもち、少し本を読んだことがありますが、そこでは記されていなかった「絵」というツールも、重要なコミュニケーションツールですね。

描きたくなったから描いちゃう!という感じが伝わってくるそれぞれの絵から、真夏のきれいな水遊びが子どもたちにとってどんなに楽しい思い出になるのか、を改めて再認識しました。

明日も沢に行ってまいります!
絵を届けてくださったみなさん、ありがとうございました。