「展望と山桜の尾根ハイク」無事終了。

城山への登りは桜の下を通ります。
今年はまだ少し早かったようです。
家内手作りの三色団子。
みなさんに召し上がっていただきました。
相模湖越しの富士山。
小仏峠の手前から。
景信山のお茶屋さんの山菜てんぷら。
揚げている間に思わぬ話がお聴きできます。
4/12、裏高尾の大垂水峠より景信山を経て明王峠から相模湖に下りるコースで「展望と山桜の尾根ハイク」を実施、1家族4名様(うち小2から小6のお子さん3名)とスタッフ1名あわせて5名で無事終了しました。

菜種梅雨でぐずついた週でしたが、この日だけポンと晴れてくれて大助かり。
大垂水峠でバスを降りた私たちは、もってきた地図でコースと留意点の確認をして、ここで降りたひとたちのドンジリで出発。
この日のご家族は全員昨年から野外塾の山歩きにご参加されていて、春から小2になった男の子も、お兄ちゃんたち同様に地図を粘り強く読み解けるようになって感心。
地図読みじょうずになるヒケツは、スタート地点からつねに現在地を追っていく練習をすることかもしれません。
地図上で現在地がわかりにくいダラリとした道でも、はじめから現在地を追いながら歩いていると、ちょっとした曲がり角の特徴でも地図の表記と実際の地形を照らし合わせられるようになります。

昼食後に景信山を出発するとき、堂所山までいくつアップダウンがあるのかを地図上でみんなで数えてから歩き出しました。
等高線が丸く閉じたピークや、行政区界と登山道の表記が重なりあってわかりにくいところもよーく解読。アップダウンは全部で9つだと数え上げ、ひとつひとつのアップダウンを数えながら進むと、本当に9つめの登りで堂所山の頂上に着きました。
小さな子たちにとっては、小さなアップダウンは意外に嫌気がさしやすいものですが、こうしてゲーム感覚で進むと、巻道を歩けば楽できるピークさえも果敢に登っていました。
子どもたちはモチベーションが続く限りは大人も驚くようながんばりを見せるものです。

おかあさんはコース上にお茶屋さんが多いことを楽しんでいました。
小仏峠のお茶屋さんをはじめとして、営業をやめてしまったところも多いのですが、城山と景信山の頂上は茶店の出し物も多く、にぎやかでウキウキします。
旧甲州街道の在りし日をほうふつする風情は、確かにこのコースの特長です。

富士山を遠望し、満開には少し早かった山桜に見守られながら、最近の野外塾のなかでは歩行距離が長い一日でした。
いざというとき、ひとは意外に冷静に「ことの成否」を心のなかで見積もるものです。
たとえば、なにかの理由で遠くから徒歩で自宅に帰る必要に迫られても「あのとき朝から夕方まで山道を歩けた」という経験は、きっと心理的なハードルを下げることに役立ちます。
この日、山のなかにいた7時間、子どもたちにとって大切なのは山歩きではなく「遊ぶこと」。
遊びのヒントを提案したり、子どもたちの興味にたっぷりとつき合ったりしながら最後にゴールにたどり着かせることが私たちの役割。
これからも、寄り道をたいせつにした山歩きをしていきます。

後日お母様からメールをいただきました。
あの日は本当にお天気もよく、終日気持ちよく歩けました。
長い道のりもところどころ景色が変わって面白く、たくさんの見所を巡れてとってもお得な感じがしました(^o^)
歩く感触も、ふかふかの土やぬかるんだ道、根っこが出ている道、緩急さまざまな段差・・・とバラエティに富んだ道を歩いたおかげでさまざまな感触が楽しめ、とても面白かったです。
地図で上り坂を数えたことも、実際その通りで楽しかったです。


お団子、とても美味しかったです!
綺麗な色でほんのり甘くて、山頂であんなおいしいお団子をいただけるとは思いませんでした。
ご馳走様でした!
駅に着いてからいただいたアイスも普段食べるのとは違う格別の美味しさでした。

私も子供達も、あんなにたくさん歩いたことなんてなかったので本当、自信がついた気がします。
長男もですが、たかしも最後は無口になりながらも黙々と先を歩いていたことにちょっとずつ成長が見えてきた気がしました。
楽しい一日をありがとうございました。

本当に長い距離を頑張って歩きましたね!
ご参加者のみなさん、ほんとうにありがとうございました。