「イチから作ろう! ドラム缶風呂」2回とも無事終了。

6/6(土)、6/13(土)の両日、生協「生活クラブ東京」さんとの共催活動である「イチから作ろう! ドラム缶風呂」が無事終了しました。
6/4は10名様(うち小1以上のお子さん5名)、6/13は12名様(うち年長さん以上のお子さん5名)のご参加者と各日地球野外塾スタッフ2名と生活クラブ東京のスタッフさん2名様(6/13は1名様)で進行しました。

  
子どもに重量物の運搬をさせることがほぼなくなってしまった今、敢えて子どもたちに重量物を運搬してもらいました。

「子どもを甘やかさない」とか、そういうことじゃありません。
子どもたちは、そういう働きを楽しむんです。
そのうえ、ケガしないように、みるみるうちに安全に作業する手順をくふうするのです。
6/4の活動にご参加いただいた親御さんから頂いたメールを引用します。
息子は、初ドラム缶風呂の心地良さもさることながら何より、重いものを運んだことがたのしかったそうです。
海老澤さんと2つのブロックを同時に運んだこと、鉄の棒を運んだこと、ドラム缶ももっと運びたかった、とも言ってました。
運ぶことは、きっと手応えのある「遊び」だったんですね。

たとえば、年長さんと小2までの5人で、傾斜地でドラム缶を降ろしたり押し上げたりすることができる、という経験を積ませると、これから先、子どもたちで作業を読めるようにもなります。
自信がつくんですよね。
自分たちが汗水流した作業のあとには、たき火でマシュマロを焼いて食べたり、ドラム缶風呂を満喫したり、成果を楽しませてあげます。彼らの当然の権利です。

ヘミングウェイの小説の中で私が大好きな一節があります。
「こころがふたつある大きな川」のなかで、主人公ニックが終日重い背嚢(ザック)を背負ってやっとこれからの数日間マス釣をする河原にたどり着き、缶詰を開けるときのようすです。

ニックは空腹だった。かつてこれほど空腹を感じたことなどないと思った。彼はポーク・アンド・ビーンズの缶詰とスパゲティの缶詰を開け、中身をフライパンに移した。「俺にはこういうものを食べる権利があるさ。これを運びきったんだから」

自然のなかでは、遅かれ早かれこうした描写に共感を得られるときがあります。
ただし、それは額に汗した者だけにしかわかりません。

作業とその成果を楽しむ経験ができる機会を、これからもたくさん提案してみたいと思っています。

ご参加者のみなさん、協同村・生活クラブ東京のスタッフの皆様、ほんとうにありがとうございました。
重量物を運ぶ経験をしながらも、無事故であったことをぜひ誇りに思ってくださいね!

【追記】
本活動2回では、すべての親御さんがドラム缶風呂につかるか、または足湯を楽しんでいただけました。やったー!
昨年12月にドラム缶風呂をやったときには、親御さんのだれひとりとしてドラム缶風呂に入りませんでしたが、今回はヨシズを使った目隠しで「女風呂」を作ったのが奏功しました。
活動そのものも、だんだんこなれてくるものですね!

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