12/5 東京湾フェリーで行く鋸山ハイク「ほぼ無事」終了。

冬晴れで暖かかった12/5(土)、4名のご参加者(うち小2と小3のお子さん各1名)と地球野外塾スタッフ2名あわせて6名で房総の鋸山へ冬ハイクを実施、「ほぼ無事」終了しました。
ほぼ無事と記したのは、男の子が木登り中に滑り落ちて左ひじを擦りむいたからです。
大事に至らなくてよかったです。ほっ。
ご参加者2家族もそれぞれお知り合いだったので、足並み揃った山旅となりました。

このコースは、久里浜から金谷へと東京湾を横断するフェリーで向かうのがほんとに楽しい。
さっぱりとこぎれいな客室を備えたフェリーですが、天気さえよければ甲板にいてカモメたちと遊ぶのがいちばんです。
子どもたちは客室の快適さには目もくれず、フェリーが動き始めて金谷に着くまで風がビュービュー吹く甲板にいました。

金谷についたあとは、いつものとおり子どもたちに地図を読んでもらいながら鋸山を目指しましたが、今回で4回めの鋸山ハイクで毎回子どもたちのこころをとらえるのが、登山口手前にある崖のコンクリート補強面。
しらばっくれて通り過ぎようとしたものの、やっぱり食いついて登りたいといわれました。
フリクションを信じて登る動きはふだんの生活にないので、食いついたからにはこちらも全力でサポートします。こういう「要らんこと」が子どもたちの満足感と実力アップにつながるからです。
この日のふたりの子たちは優秀で、こうして遊び場を探し出すこともさることながら、そのへんにあるものを試しに口にしていました。
この日、彼らの心を捉えたのは「赤い実」。確かに食べてみたくなります。
植物は意外にこわくって、毒があるものもあります。
赤い実のなかでもプニプニしているものはとくに食べたくなりますが、疑ってかからなくては。
同じ場所に生えていた2種のうち、ひとつは甘酸っぱくラズベリーを粗野にした味でイケました。もうひとつは渋くてすぐにぺっぺしました。
男の子が簡易な図鑑を持ってきていて、休憩時に食べられた赤い実が何なのか、さっそく調べていました。こういうの、とっても尊敬しちゃうんです。
このときはわからなかったのだけれど、甘酸っぱかったのは食用になるフユイチゴだとわかりました。丸みを帯びた葉が調べる手がかりとなりました。子どもたちのおかげでひとつおりこうさんになりました。

鋸山特有の石切り場を過ぎると、ほかではなかなかお目にかかれない急傾斜の階段がでてきて、ロープ好きの彼らから「今日はロープをもってきたのか」と矢の催促。
ロープを出してあげると嬉々として使っていたけれど、お母様方からは「ロープがあると全然ラクですね」と真顔でコメントをいただいて、なるほどと思いました。
急な階段が終って鋸山の三角点に向かう間、これまた子どもたちが引っかかる場所があります。木のつるがたくさん下がっていて、ターザンのような遊びができるのと、ほどよい木に登ることができるんです。
ロープを頼りに木登りを楽しむうち、ひとりが落ちて肝を冷やしました。
さいわい、別の細い木との間にすっぽりと入ったので、それがクッションになったようです。
頂上を踏んで下山する頃は、冬らしく澄んだ陽が斜めに射し込んでまぶしく感じはじめました。
そんななか、ちょっとした休憩の間にロープを首にかけて口笛の練習をはじめた女の子のようすがなんとも無垢な感じで、世の親御さんはこうした子どもたちのなにげない一瞬に思わず瞠目する機会も多いんだろうなあ、と思いました。

復路の途中、往路でロープを出した急な階段に差しかかった折、子どもたちのほうから今度は自分たちでロープセッティングしたいと言い出しました。
教えると、真剣な顔つきで見入ってきました。
現場で実際にロープを使うのはいちばん覚えが早いものです。

下山後、夕焼けのなか子どもたちがフェリーの甲板上でカモメと戯れるうちに久里浜につき、あっという間の一日が終わりました。

後日お母様たちからメールをいただいたので、抜粋させていただきます。
私も小さい頃実家の木からよく落ちていましたし、全く問題ないかと思います。
ご迷惑をおかけいたしました。
野外塾に行くと、いつも想像の上をいく景色や体験に出会えるところが子供も
大人もよいのかなと思います。
(特に大人が楽しい。時に子供以上に苦しんでいたり。(笑))

今回もKちゃんの好奇心に息子もうまく引っ張られて、ロープ結びや
ロッククライミング(?)にチャレンジすることができました。
次は地図読みが天才級になっているといいなと思います。。。
私もブラタモリのような歴史的背景の説明、とてもおもしろかったです。

こちらのほうこそご心配おかけしました。
ブラタモリのような…、というご評価にひとり照れました。
ありがとうございます。

お天気もよく、富士山も見え、楽しい1日でした。
鋸山も石を切った場所などが見れて、おもしろかったです。

娘も楽しめたようです。
一番おもしろかったのは、やはりカモメで、
二番目はあのコンクリートの岩登りと話していました。
申し込んだ時は、朝早いのとフェリーが怖かったようで行きたくないと
話していたのですが、帰りは大満足でした。
ありがとうございました。
ロープの結び方にも興味を示していて、
ただ楽しむだけでなく、
新しいことを覚えたいという気持ちを持っていることを知り、
親としてほっとしました。
子どもたちに丁寧に教えてくださり、
ありがとうございました。

カモメとコンクリート斜面がやはり楽しかったんですね。
寄り道が楽しいのは創造力があふれているからです♪
好奇心溢れる子どもたちにはこちらが教えられます。

ご参加いただいた親子のみなさん、ごいっしょいただいて本当にありがとうございました。
遠いように思う南房総ですが、意外に近くて、しかもこの時期は暖か。
今回は行かなかった冒険的なコースもありますから、またごいっしょしてください。

写真に印刷物風のエフェクトをかけるとどんな印象に仕上がるかな、と思ってcomiclifeというアプリを使ってみました。でも、手がかかるうえにスマホで見るとあまり効果がないのでこれ限りにしようかな。

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