1/24 身近な「岩と雪」の世界・「鎖場を楽しむ岩殿山ハイク」無事終了。


1/24(日)、7名様のご参加者(うち年長さんから小3までのお子さん3名)と地球野外塾スタッフ1名あわせて8名で、コワ楽しい鎖場がある大月市の岩殿山から稚児落しへのハイクを実施、積もった雪にすっきりと岩が映える好天に恵まれて無事終了しました。
当日は1/18に首都圏にまとまって降った雪が残っているはずだと予想。
ルートは南側斜面なので岩場には雪が残っていなくて、途中の日陰になった尾根道に10〜20センチ程度の雪が残っているだろうと目論んでほぼ的中。
軽アイゼンを用意しましたけれど凍りついた危ないところはなく、使いませんでした。

昨年末に本活動が設定されていましたが、当日は雨で残念ながら延期。
だからこの日を楽しみにしてくださった方が多く、思わぬ雪まじりの風景を楽しんでいらっしゃいました。
当日は過去に鎖場をごいっしょしたリピーターの方ばかりで、安心して臨めました。
岩殿山から稚児落しと呼ばれる断崖に至るコースは、鎖場や鉄のハシゴが4カ所あります。
これらの箇所は意外に手強いんですよね。
鎖場の登りはじめが、手足が長い大人は楽なんですけれど子どもにとっては足場が高くてむずかしい。
さらに、もし失敗すると下にいる人がサポートできない方向に落ちていく恐れがあるのです。
そこでジャジャジャーンと登場して役立つのがフィフィ。
フィフィを鎖にカチャンとひっかけるだけで、簡単な自己確保ができるので安心できる。
安心感がダイナミックな動きを可能にする。そして登れるというわけなんですね。
フィフィを掛け換えながら嬉々として鎖場を登る楽しそうな子どもたちの顔をぜひみなさんにもお見せしたいものです。

この日は午後から風がでてきました。
稜線を通り越していく、うなるような風の音をきくのも、参加者のみなさんにとっては恐々とするものだったようです。
昨年の春、同じコースを歩いたことがあるお母さんからメールを頂きました。
今回の発見。
雪があると遠近感や高低差が掴みにくくなるんでしょうか?稜線を歩いていても、絶壁も、前回より恐怖感(?)が緩やかに感じました。
雪ってだけで、息子も落ちそうな林に入っていこうとしてたし。。。
雪景色はキレイだし、気分も上がったけど、いろんな部分で雪って怖いのかもしれないと思いました。
吹き上がる風も凄かったですね。
低く唸っててビックリしました。
季節でこんなに状況が変わるとは思ってもなく、そこも興味深かったです。こういう楽しみもあるんだなぁ、と思いました。「自然と遊ぶ」のは楽しみが尽きないですね。
なるほど、こういう気づきに至ると、1歩前進ですね。


別のお母さんからのメールとアンケートご返信では次のようなご感想を頂きました。
岩殿山、スリルがあり楽しめました!
娘もとても楽しかったようで満足そうでした。
怖かっただろうに何度聞いても一番楽しかったのは「鎖場」だそうです(笑)
つづいて、「雪」と「つらら」だそうです。
それから、メンバーも良かったそうで「またあのメンバーで行きたい」とも言っていました。
Kちゃん(でしたっけ?)のことも「お姉ちゃんみたい〜また会いたい」そうです。
最後のほうの階段で滑って転んだそうで(私は知りませんでした)お尻に青い痣が出来てましたが「パパには内緒。うるさいから。」だそうです。
私は全身筋肉痛です。
翌日早速おばあちゃんに長い長い報告をしていました。

あのような断崖にはとてもとても家族だけでは行く気になれませんので、今回は参加させていただき、本当に良かったです。
少人数のグループで活動できたので初対面の方とも距離が近く感じました。
山を歩く(登る?)イベントはたくさんありますが、小学生の子供を連れて行ける、連れて行きやすいイベントがそれほど多くないので野外塾さんの活動はとても貴重です。

この岩殿山は、少人数だからこそお連れできる場所といえます。
難所がある山は、大人数だと難所が渋滞のもとになってしまいますし、やっぱり目の前に大人数のグループがいたら、どうしてもほかのハイカーはウンザリしますよね。
私たちはNPOですから、自分たちの活動で一般のひとをウンザリさせるのはできる限り避けたい。
私たちにとっては、ご参加者どうしが顔とお名前を覚えられる程度の編成が自然なんじゃないかな、と思います。


そしてやっぱり、親御さんがお子さんをお連れしにくいところに「親子揃って」ご案内するのが私たちの重要な役割です。
鎖場や岩場は怖かったですが、楽しい1日でした。
雪山も初めてで、昨日は初めての体験ばかりでした。
雪の中を歩くのは思ったよりもむずかしくなく、
真っ白な中を歩くのは気持ちよかったです。
娘は、鎖場もなんのそので、楽しんでいて、よかったです。
雪に大興奮で、電車からの眺めが雪景色に変わった時から、雪〜!と大騒ぎでした。
昨日は、思いっきり雪の中で過ごせ、楽しめたようで、満足そうでした。
(私が寒さが苦手なので、スキーなどの雪遊びに連れて行ったことがないのです。)
山に行きたいので、山の企画があるのを楽しみにしています。

鎖場には、自分一人では到底挑戦できなかったので、この活動に参加して体験できたのは、よかったです。
鎖場を前にして、できないと思いましたが、勇気を振り絞って登りました。
怖かったですが、登りきれて自信にもつながりました。
娘は思った通り、迷いもなくすいすい登って行きましたが、娘にとってもいい体験になったと思います。
こういう体験は、私一人では娘に体験させてあげれないので、嬉しいです。
また参加したいです。

一歩踏み出せば、身近なところにも眼を見張るような新鮮な自然の姿があるのですが、その一歩を踏み出すための大切な注意点というのは確かに存在します。
そこがわかれば、今度は親子さんだけで出かけることもできるようになります。

私たちがご案内したい活動はこれからも大人数のご参加者向きではない、と考えています。
しかし、少人数制で内容の濃い自然体験の実施数を現在の倍に、あるいは全国各地で同じ志を持つ方々と協力して野火のごとく広げて増やしていくことは可能です。
今年はそうした流れを作る基盤を整備していきます。
ぜひ、これからも地球野外塾をご支援ください。

ご参加者のみなさん、ほんとうにありがとうございました。

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